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歯周病患者は健康な人に比べて虚血性心疾患にかかるリスクが高いと言われています。
その危険率は1.01〜3.8倍と報告されています。(メタアナリシスでは1.15〜1.24倍で、発生率は15〜24%増加する。)
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歯周病が進行し、ポケットが深くなると、そこから歯周病原菌や細菌性代謝産物、炎症性物質が入り込み
血液を介して心臓などの全身の臓器に運ばれ、様々な悪影響をもたらすことが報告されています。
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歯周病と虚血性心疾患の成り立ち |
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重度の歯周病でよく検出されるPg菌(Porphyromonas gingivalis)のもつgingipainという酵素は、
血小板の凝集を誘発し、血栓に形成に関与すると考えられています。
このPg菌は、血管内皮細胞に侵入して増殖し、血管壁を破壊します。
Pg菌の感染により、炎症反応が誘発され、細菌性代謝産物(LPSや酵素)や炎症性物質(IL-1、TNF-α、CRP、熱ショックタンパクなど)
が産生され、動脈硬化が進行することが考えられています。
動脈硬化部分からPg菌が、DNA検査のレベルでも発見されています。
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| 虚血性心疾患とは |
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動脈硬化や血栓などで、心臓に栄養を送る血管が狭くなり、心臓の筋肉に酸素が届きにくくなります。
そこに、運動や強いストレスが加わると心臓の筋肉は酸素不足になり、主に胸部、時に左腕や背中に痛みがでたりします。
虚血性心疾患には、狭心症と心筋梗塞があります。
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| 狭心症 |
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心臓への栄養血管である血管の内腔が狭まくなることで血流が悪くなり、虚血状態になります。
しかし、一過性であり回復する場合をいいます。
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| 心筋梗塞 |
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心臓への栄養血管である血管の内腔に血栓が生じ血流がストップし虚血状態になることをいいます。持続することで心筋が壊死を起こす場合もあります。
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歯周病患者のリスクの考え方 |
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複数の報告を補正して行うメタアナリシスという疫学統計では(最も信頼のおける方法)、
Danesh J(1999)らは1.24倍、Janket SJ (2003)らは1.19倍、Khader YS (2004)らは1.15倍とし、
今のところ、歯周病と虚血性心疾患の関係は弱いながらに支持されています。
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近年では、メタボリックシンドロームが注目されており、内蔵脂肪の蓄積と糖尿病・高脂血症・高血圧が相互に関係して悪化していることが明らかになってきています。
これらの疾患はアテローム性動脈硬化症の危険因子です。
これらのうち2つ以上の症状を持つ人は、持たない人に比べて心臓病のリスクが約10倍、3〜4つ持つ人は31倍になることも報告されており、
歯周病と虚血性心疾患の関係も、喫煙などの他の危険因子と総合的に考える必要があると考えられます。
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