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重度の歯周病
をもつ妊婦さんのお口の中で繁殖した歯周病原菌が、
血流を介して羊水に入り込むと、炎症性の生物活性物質が放出されます。
この物質が羊膜を破壊するように働いて、低体重児出産を引き起こすと言われています。
また、この生物活性物質(IL-6, IL-1β, TNF-α、PGE2等)が活性化されると
子宮収縮と子宮頸部の拡張を引き起こし、
低体重児出産の要因とも言われています。
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早期低体重児出産とは |
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分娩時期より早い妊娠22週以降37週未満で出生する2500g未満
の赤ちゃんのことを早期低体重児出産と言います。
日本では医療の発達により、低体重児の出生率が年々増加してきています。
しかしながら、低体重児出産の赤ちゃんはおなかの中にいた期間が短いほど、
出生後、特別な管理が必要なことが多くなると言われています。
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妊婦における早期低体重児出産の危険率 |
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Offenbacher S,et al. Periodontal infection as possible risk factor for preterm low birth weight. J Periodontol 67:1103-1113, 1996.
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歯周病と低体重児出産との関係は、1996年にアメリカの Offenbacher S らによって
世界で初めて疫学的な報告がなされています。
歯茎の60%以上に歯周組織の破壊が見られる人は、
7.5倍の危険率があると示されました。
その中でも初産の人は、7.9倍の危険率が示されています。

※ 細菌性膣炎の危険率が1を下回ったのは、メトロニタゾール(抗生物質)による治療
がなされてたので歯周病原菌にも作用してのではないかと考察されています。
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最近の報告では・・・ |
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1996年の Offenbacher S らの報告以降、多くの報告がされてきました。
2005年に Khader らは、5つの報告( 1996年 Offenbacher、2001年 Dasanayake,Jeffcoart,Mitchell-Lewis、2002年 Lopez )を統合して、
メタアナライシスとういう手法を用いて分析された結果を報告しています。
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| 歯周病は、 | 早産に対しては | 4.28倍 | |
| 低体重児出産 | 2.30倍 | |
| 早期低体重児出産 | 5.28倍 | と報告されています。 |
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Yousef S.Khader and Quteish Ta’ani: Periodontal Disease and the Risk of Preterm Birth and Low Birth and Low Birth Weight: A Meta-Analysis. J Periodontol 76: 161-165,2005.
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関連性がないという報告では・・・ |
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2002年 Davenport らは両者の間に関連性がないと初めて報告されました。
この他にもいくつか関連性がない報告もされていますが、対象の多くが白色人種であり、
人種が影響していることも示唆されています。
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日本においては関連性がある!? |
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2003年に Hasegawa K らは、切迫早産(22週以降37週未満に出産の兆候を示す状態)との関連性を報告しています。
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切迫早産で実際に早産であったあった妊婦さんは、
歯周病原菌(Tannerella forsythensis)と血液中の炎症を示す物質(IL-8, IL-β)
の割合が多かったと報告し、
日本人においても早産と歯周病に関連性があることが示唆されています。
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Hasegawa K, Furuichi Y, Shimotsu A,et al: Associations between systemic status, periodontal status, serum cytokine levels and delivery outcomes in pregnant women with a diagnosis of threatened premature labor. J Periodontol 74: 1764-1770,2003.
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