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歯周病は、糖尿病の6番目の合併症だと言われていますが、最近では糖尿病が歯周病を悪化させるとともに、歯周病も糖尿病を悪化せせるという、相互の影響が指摘されています。歯周病の治療をすることで糖尿病患者における血糖コントロールが改善されたという報告もされています。 |
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糖尿病が歯口腔内に及ぼすメカニズム |
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血糖コントロールが不良だと |
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(1) |
唾液の分泌の減少 |
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白血球機能の低下 |
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微小血管障害 |
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コラーゲン合成阻害 |
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終末糖化物質(advanced glycation endproduct : AGE)の産生 |
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AGEとは高血糖により生体内にさまざまなタンパク質が非可逆的に糖化されたものを言い、血漿や組織に沈着し炎症反応を助長することがわかってます。歯周組織にも健常者の約2倍のAGEの蓄積が認められた( Schmidt AM,etal.1996)と報告されています。 |
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炎症性サイトカインの上昇 |
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歯周病原菌のPorphyromonas gingvalis由来のLPS(内毒素)刺激に対して、糖尿病患者の単球(マクロファージ)は、1) TNF-α 24倍〜34倍, 2)PGE2 24倍、3)IL1β 4倍産生すると報告されています( (Salvi GE,2000)。
このTNF-α(腫瘍壊死因子)は、インスリンの働きが妨げられ、ブドウ糖が細胞に取り込めなくなる。そのため、血液中のブドウ糖が増え、糖尿病が悪化する。また TNF-αは線維牙細胞に作用し、コラゲナーゼ産生(歯茎や歯の周りの骨にダメージを与える酵素)を促してしまいます。 |
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| ※以上、少しマニアックな説明になりましたが、要するに、「@糖尿病患者は歯周病になりやすく、治りが悪い、A歯周病が糖尿病を悪化がさせている可能性がある」、と言うことです。 |
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糖尿病患者の歯周病はどれくらい進行しやすいのか? |
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1342名のピマ・インディアンを対象とした研究で糖尿病患者ではアッタチメントロスが大きくなっていることが示されています。 |
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糖尿病者と非糖尿病者における歯周病の重症度の比較 |
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※アッタチメントロスとは、歯周ポケット底が下がることをいいます。
すなわち大きいということはそれだけ、歯周病が重症ということです。 |
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Emlich LJ,et al: Periodontal disease in non-insulin depend diabectes mellitus. J periodontol,62:123,1991.より改変引用 |
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糖尿病患者の歯周病治療は? |
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糖尿病が歯周病を悪化させるとともに、歯周病も糖尿病を悪化させるという、相互に悪影響が指摘されています。血糖コントロールを良好にするため内科医との連携治療が必要になります。通常の歯周病治療に加え、さらに抗菌療法が必要だったり、他の危険因子を通常よりシビアに考えて治療していく必要があります。
抗菌療法としてドキシサイクリン(テトラサイクリン)が有効なのは以前から報告されています。このテトラサイクリンには、抗菌作用の他に、コラゲナーゼ(歯茎や歯の周りの骨にダメージを与える酵素)の抑制作用や、タンパク質の合成を促進作用があることも知られています。また海外では、抗菌作用のない低濃度のドキシサイクリンの「商品名:periostat」による治療も行われています。 |
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