2015年より口腔内スキャナー(CERECオムニカム)を導入していましたが、2021年1月より、現時点で最も精度が良いと言われている最新式のCERECプライムスキャンを追加導入いたしました。
プライムスキャンが衝撃的なのは、何といっても精度とスキャンスピードです。
スキャンスピードは従来の4倍、精度も後述しますが別次元です。
デジタルトランスフォーメーションの進化はとても早く、変革していくことが求められています。現在の歯科治療は精度のよいマイクロスコープ診療も日常的になっており、したがってどの機種でスキャンしたかも重要な時代になってきています。実際に同じ被写体を撮影して作製された被せ物を拡大視野で見ると精度の差を感じます。
プライムスキャンは、拡張性があり様々な事ができるようになりました。セラミックの被せ物やマウスピース矯正がより簡便に精度よくで行うことができるようになりました。
CEREC治療の流れ
医療先進国ドイツからやってきた、コンピューターによってセラミックの詰め物、かぶせ物を設計・製作するシステムです。
小型の3D光学カメラを使用してお口の中を撮影(スキャン)し、歯の形をモニター上に立体再現します。そのあとはコンピューターの3D画面上にて修復物を設計し、加工機を使って詰め物、かぶせ物を削り出します。
詰め物、かぶせ物の歯をデザイン
モニター上で、あらゆる角度から噛み合う部分や形を微調整して、患者さん固有の理想的な歯の形をデザインします。歯のデザインができたら、さまざまな色のセラミックブロックから最も適した色のものを選びます。
歯を削りだす
器械(ミリングマシン)が設計データをもとにセラミックブロックを削り出します。その場でみるみるうちにセラミックの歯が出来上がります。出来上がった詰め物、かぶせ物をお口の中にセットし、治療完了。最短1回の通院で治療が終わります。
かぶせ物の装着まで最短で60分で終了!
CEREC治療の特徴
メタルフリーで自然な白い歯
金属を使わないから金属アレルギーの心配がなく、前歯も奥歯も自然な美しい白い歯を維持できます。
虫歯の再発リスクが低い
歯とセラミックを接着剤でしっかり密着させるので、歯とセラミックの間に隙間ができにくく、虫歯の再発リスクが低いことが立証されています。また、金属修復治療に比べ、セラミックはプラーク(歯垢)がつきにくい素材です。
短時間治療
不快なあの型取りもなく、小型なカメラでお口の中をスキャンするだけ!CERECなら、最短1回の通院「ワンビジットトリートメント」で、その場でセラミックの歯がお口に入ります。(素材による)
低価格の治療費
素材によりますが、¥66,000~110,000(税込み)
高品質なCAD・CAMセラミックはキレイが長持ち。規格生産されたブロックを使用するので、高い耐久性を持ちます。また天然歯とほぼ同じ硬さだから、噛みごごちがとても自然です。
臨床研究によれば、15年予後の残存率は通常の治療が約68%に対し、セラミック治療は約93%と非常に高い結果を出しています。プラスティック系の材料と違い、経年的な変色がほとんど見られないのも特徴で、あなたのお口のキレイを長持ちさせます。
プライムスキャンの精度比較
歯科治療での詰め物やかぶせ物は、僅かなズレでもフィット感がなくなり隙間ができてしまいますので、口腔内スキャナーの精度は重要な要素です。
大学のMehl教授の2019年の各メーカーの比較研究では、光印象での真度(実寸とどれだけ近いか)と精度(複数回の計測時の偏差)がともにプライムスキャンが優れていることが示されています。
各口腔内スキャナーが示す円が図表の中心に近いほど真度が高く、円が小さいほど精度が高いことを示しています。
プライムスキャンによるマウスピース型矯正装置
プライムスキャンによる口腔内撮影にて、透明なマウスピースを作製して矯正治療ができます。