福富歯科クリニック

インプラント
IMPLANT

インプラントページの
目次

以下項目をクリックすると、該当箇所へ移動します。

  • インプラントとは

  • インプラントと天然歯の違い

  • インプラントと従来の治療法との比較

  • インプラントの術式

  • ソケットリフト法

  • サイナスリフト法

  • インプラント治療と喫煙

  • インプラント治療と全身疾患

  • 歯周病患者のインプラント

  • インプラント周囲炎の治療

  • インプラントの歴史

  • 料金について

インプラントとは良い
ものなの?

インプラント

残念ながらインプラント治療はすべての歯科医院で行われているわけではありません。

私が大学生時代にはインプラントを日常臨床にとり入れている先生も少なく、学生時代に授業で習うわけでもありませんでした。

当時から興味を持っていた私は大学の先生に聞いてみても、否定的な先生と肯定的な先生がおられたのを良く覚えています。「本当はどうなんだろう?」と思っていました。

当時大学病院で再生療法の研究をされてた先生が指導医になり、インプラント治療の見学させていただいてるうちに、きちんとした診断と技術があればインプラント治療は良いものであるし、威力を発揮するものであると確信しました。

インプラント

その後、最初の就職先になりました。ここで培ったものは大きく非常に尊敬している先生の一人です。

インプラント治療においては否定的な理由として、かつては多くの大学病院にインプラント治療の診療科が設置されていなかったのもひとつかもしれません。

そのため、きちんとしたトーニングや講義を受けずに治療を行うのは好ましくないと考えて、自分はインプラント治療をしないという先生もおられるのも背景のひとつかもしれません。

他の理由として、1)従来の治療法で十分である。2)オッセオインテグレーション・インプラントは臨床応用されてまだ約40年であり、臨床先行の感が否めない。3)営利主義への反発。などが挙げられるのではないでしょうか・・

インプラントはどれくらい
もつの?

インプラントはどれくらいもつの

『インプラントはどれくらいもつのですか?』に答えるのは非常に難しいことです。

それはお口の中ではいつも強い噛む力が加わることや全身疾患やお口の中環境・喫煙状態・その後の手入れにもかなり左右されるからです。

天然歯においても一生もつという保証は困難です。また『いつまでもつのか?』に答えるのが難しいです。

インプラントは虫歯にはなりませんが、お手入れが行き届いないと歯周病と同じような状態になります。このことをインプラントにおいてはインプラント周囲炎と言います。

また噛み合わせの状態によってもリスクがあり、これには矯正学的な診断も大切になってきます。以上のことは天然歯にも同じことが言えます。しかしながら、適切な診断と治療、毎日のブラッシング、定期検査がきちんと行われれば大きなトラブルは少ないです。天然歯とインプラントの生存率についての報告を比較してみましょう。

1)単独インプラントの生存率

本数 生存率
Haas(1996) 35本 8年 90.3%
Henri(1996) 74本 5年 96.6%
T.Wilson(1998) 105本 5年 98.1%
Priest(1999) 116本 5年 97.4%
Scholandr(1999) 259本 10年 98.5%
Schelle(1999) 140本 5年 95.9%
本数 生存率
Haas(1996) 35本 8年 90.3%
Henri(1996) 74本 5年 96.6%
T.Wilson(1998) 105本 5年 98.1%
Priest(1999) 116本 5年 97.4%
Scholandr(1999) 259本 10年 98.5%
Schelle(1999) 140本 5年 95.9%

2)天然歯の単独クラウン(被せ物)の生存率

本数 生存率
Leempoel(1986) 8,960本 10年 93%
Kerschbaum(1991) 4,370本 8年 87%
Valderhang(1997) 46本 25年 65%
Sacransky(1999) 1,444本 7年 76%
Erpesstein(2000) 769本 7年 92%
本数 生存率
Leempoel(1986) 8,960本 10年 93%
Kerschbaum(1991) 4,370本 8年 87%
Valderhang(1997) 46本 25年 65%
Sacransky(1999) 1,444本 7年 76%
Erpesstein(2000) 769本 7年 92%

3)インプラントとインプラントのブリッジの生存率

本数 生存率
Nart(1992) 509本 6年 95.3%
Jemt Lekholm(1993) 259本 5年 100%
Olson(1995) 46本 5年 92%
Lekholm(1999) 461本 10年 86.5%
本数 生存率
Nart(1992) 509本 6年 95.3%
Jemt Lekholm(1993) 259本 5年 100%
Olson(1995) 46本 5年 92%
Lekholm(1999) 461本 10年 86.5%

4)天然歯と天然歯のブリッジの生存率

本数 生存率
Rantanum(1992) 2,405本 6年 98.3%
Kerschbaum(1993) 1,666本 8年 90.6%
Lindquist(1995) 140本 20年 65%
本数 生存率
Rantanum(1992) 2,405本 6年 98.3%
Kerschbaum(1993) 1,666本 8年 90.6%
Lindquist(1995) 140本 20年 65%

5)天然歯とインプラントのブリッジの生存率

本数 生存率
babbush(1993) 794本 5年 96%
Lill(1993) 120本 5年 96%
Olson(1995) 23本 5年 91%
Haase(1996) 952本 8.3年 85%
Buser(1997) 2,352本 8年 94.3%
Begunder(1998) 50本 7年 75.4%
本数 生存率
babbush(1993) 794本 5年 96%
Lill(1993) 120本 5年 96%
Olson(1995) 23本 5年 91%
Haase(1996) 952本 8.3年 85%
Buser(1997) 2,352本 8年 94.3%
Begunder(1998) 50本 7年 75.4%

※天然歯とインプラントの連結については、賛否両論がありますが、上記の報告をみてみるとすぐに、悪いと言い切れるものでもありません。否定的な理由として、天然歯とインプラントの違いにも掲載しましたが、インプラントには歯根膜というクッションの役割をするものがないので、天然歯と連結してしまうと、インプラントに負担が大きくなることがあげられています。

※以上のような報告から、インプラントが予知性の高い治療法であることがわかります。

最近(2004年)の報告を紹介します。1995年~2002年までにインプラント治療を行った250名、埋入総数759本を対象に調査されています。治療終了後、16ヶ月~7年間(平均3.5年)の範囲が対象とされています。

1995年~2002年に治療されたインプラントの生存率(ITIインプラント)

総合の生存率 上顎の生存率 下顎の生存率
単独インプラント 95.6% 95.7% 95.6%
インプラントの延長ブリッジ 94.4% 92.8% 95.7%
インプラントどうしのブリッジ 96.1% 95.6% 95.6%
天然歯とインプラントのブリッジ 90.6% 91.7% 91.7%
オーバーデンチャー 95.7% 92.5% 92.5%

※横スクロールして頂くとご覧になれます。

総合の生存率 上顎の生存率 下顎の生存率
単独インプラント 95.6% 95.7% 95.6%
インプラントの延長ブリッジ 94.4% 92.8% 95.7%
インプラントどうしのブリッジ 96.1% 95.6% 95.6%
天然歯とインプラントのブリッジ 90.6% 91.7% 91.7%
オーバーデンチャー 95.7% 92.5% 92.5%

経過観察期間が3.5年と短いこともあるせいか、最近の報告では、以前より高い生存率を示しています。以前の報告では、下顎に比較して上顎の生存率が劣っていましたが、最近の報告では改善されています。

これは最近ではインプラントの改良(手術の方法も含め)が加えられ、上顎と下顎の成功率に差はほとんどなくなってきています。また、インプラントの長さや直径と失敗率には有意な関連性は認められなかったとしています。

1994年~1999年に治療されたインプラントの生存率(アストラ インプラント)

次に当医院で使用しているインプラントの紹介です。
1994~1999年の間に、107名の患者に515本のアストラインプラントを埋入し、調査された。平均観察期間は2.8年であった。

インプラント
  • 通常のインプラント埋入(本来の顎骨):364本
  • GBR法を併用したインプラント:38本
  • 腸骨移植を併用したインプラント:113本
  • 放射線照射骨に埋入された79本を含んでいた。
    ※単独歯(1本のみ)インプラントは除外された。

※①〜③の合計515本

515本中488本生存していた。生存率95.9%であった。

※失敗のインプラントのうち10本は、インプラント周囲炎であり、これは定期検査と注意深いブラッシングで防げるものと思われます。

※この調査の対象となった患者は、通常のインプラント埋入よりもシビアな方が多く含まれているにもかかわらず、良好の生存率を示しています。

インプラントのための抜歯術

これまで抜歯した創部は、自然治癒にまかせたり、止血材を挿入していました。抜歯創用保護材(コラーゲンスポンジ)を挿入することによって、

  • 傷口の止血
  • 食べ物の迷入防止
  • 腫れや痛みを和らげる
  • 新しい組織の再生を助ける

等の効果を得る事が出来ます。

最近では、「④新しい組織の再生を助ける」という目的で使用することが多くなってきました。コラーゲンスポンジを充填すると、その中に周囲の細胞や血管が侵入し、骨の吸収を防止し、歯肉の陥没も防止できます。

骨の吸収や歯肉の陥没を防止することによっては、インプラントだけでなく、ブリッジや入れ歯をする場合にも有利になります。骨の吸収は、歯周病に罹って保存できなくなった歯において著明で、コラーゲンスポンジを入れることは有効になります。

前歯部では、唇側の骨は薄いため、より吸収しやすくなります。ブリッジをする場合にも、骨が吸収して歯肉が陥没すると、審美的に美しいものを被せるのが難しくなってしまいます。

一回法

骨がないと出来ないの?
骨造成法(GBR法)

顎の骨の高さや幅が少ないと、そのままではインプラント治療はできません。GBR法は主にそういった状況をインプラント可能にするために骨を再生させる方法です。

骨再生誘導法(Guided Bone Regeneration technique:GBR法)

顎の骨の高さや幅が少ないと、そのままではインプラント治療はできません。GBR法は主にそういった状況をインプラント可能にするため骨を再生させる方法です。

19年からBuserDらによって臨床テストがはじまり、現在では予知性の高い方法と言われ、多くの論文が報告されています。

この方法は歯周組織再生誘導法(GTR法)でも提示されている方法の応用で、手術により遮断膜を歯肉の下に設置し骨の再生するスペースを作ってやります。このスペースがないと歯肉の再生のスピードが速いため、歯肉が入り込み、骨の再生ができません。

GBR法

手術時間は状態によって違いますが30~60分程度です。この方法により、今まで困難だった骨量が少ないところにもインプラント治療が、可能になりました。当医院では吸収性と非吸収性の遮断膜の両方を状態によって使い分けます。

吸収性膜
吸収性のため手術は1回で済みますが、膜の強度に劣るため、広範囲な骨の再生には不向きです。
吸収性膜
吸収性のため手術は1回で済みますが、膜の強度に劣るため、広範囲な骨の再生には不向きです。

抜歯即時インプラント埋入

従来、歯科インプラントでは抜歯してから2~6ヶ月の治癒期間を待って、骨が再生してから、インプラントの手術を行っていました。

しかしながら、この方法では、

  • 抜歯後、骨が吸収してしまいインプラント手術が難しくなる。
  • 治療期間が長くなる。

などの問題点がありました。

これらの問題点を改善するために、歯を抜くと同時に、その穴にインプラントを植立する方法があります。 1978年にShulteが抜歯即時インプラント埋入を初めて報告して以来、多くの報告がなされてきました。

インプラント

※抜歯即時インプラント埋入においては、インプラントと骨の隙間ができます。この隙間が2mm以内ならば、この隙間には骨が再生すると言われています。

抜歯即時インプラント埋入の見解

2003年のITIコンセンサス会議において、抜歯即時インプラント埋入の統一見解が発表されています。

利点

  • 外科手術の回数の減少
  • 治療期間の短縮
  • 既存の骨を最適な形で利用できる

欠点

  • 骨の形態によってインプラント埋入・固定が困難な場合がある
  • 薄い組織では適切な結果が得られない
  • フラップ(歯肉)を適合させるのに不足する場合がある
  • 追加の手術が必要な場合がある
  • テクニックセンシティブである

抜歯即時インプラント埋入の成功率

2003年8月にスイスで開催された第3回ITIコンセンサス会議で18個の論文を紹介しています。それによると抜歯即時インプラント埋入の成功率は、89.3~100%であったと報告されています。

経過観察期間は、1年から長いものでも7年と短期のものです。

インプラント

抜歯即時インプラント埋入の考え方

歯を失うと時間の経過とともに残っている骨は減少し、インプラント埋入が困難になることがあります。その為、歯を失ったと同時にインプラントを埋入しようという考え方です。

しかしながら、最近の報告(Botteicelliら、2004年)では、抜歯即時インプラント埋入では、骨の吸収は抑制できない。とも報告されており、慎重に適応症を選ばなくてはならないことを示唆しています。

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